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犬・猫の平均寿命は年々伸びている
日本ペットフード協会による平成27年度全国犬猫飼育実態調査結果によると、犬全体の平均寿命は14.85歳、猫全体の平均寿命は15.75歳と発表されました。
更に、嬉しいことに東京大学大学院医学系研究科の宮崎徹教授は「3年後に猫の寿命は倍に伸びる」と述べています。
猫の場合は家の外に出ない猫の場合は16.40歳、家の外に出る猫の平均寿命は14.22歳ですから、室内外の場合は30歳前後ほどになるということ。
高齢猫の多くが慢性腎不全で亡くなっている
ペット保険の大手「アニコム損害保険」の調べによると猫の死亡原因のトップは泌尿器が22.9%、泌尿器疾患のうち最も多いのは腎不全で48.7%となっています。
猫の延命の鍵は、腎機能の維持が大切ということがわかります。
また、アニコム損保の調査によれば腎臓病の羅漢率が急激に上昇する年齢は6歳以降というデータも発表されています。
猫ちゃんの腎臓病チェック
- 水を飲む回数や量がいつもより多くなった
- トイレの回数や量がいつもより多くなった
- 尿の色が薄くなった
- おしっこのニオイがいつもと違う
- 食欲がなくなっている
- 繰り返し吐くようになった
- 体温が低くなった
- 痩せてきた
これらのチェックリストに多く当てはまると、腎臓病などの病気を疑ったほうが良いかもしれません。体重などに変化が現れた場合、早急に動物病院に連れていくことをおすすめいたします。
猫の腎臓病対策は食事で出来る
さて、猫の延命の鍵を握っている技術は2020年以内にでもはやければ実現される予定ですが、それまでに私たちにできることは食事での腎臓病対策です。
腎臓は一度壊れるともとの健康な状態には戻らないからです。
症状が現れてからでは遅いので、子猫の頃から食事ケアを心がけて腎臓に余計な負担をかけないようにする配慮が大切になってきます。
そうすることで、腎臓病を予防でき、結果的に飼い猫の寿命を延ばすことができるのです。
猫の寿命を伸ばしたい!と思っている方は、できるだけ早い段階で猫に与える食事に気をつけてあげましょう。
ここでは猫の腎機能を維持するためのキャットフード選びの3つのポイントを解説します。
リン・ナトリウムの摂取を減らす
尋常秒はリンやナトリウムなどの電解質の排泄能力が定価するので、多飲多尿や高血圧などになりやすいとされています。
特に食事から摂取するリンを低減させることは延命効果があると複数の論文でも発表されているので、腎臓病の予防や進行を抑えることが期待できます。
メモ
人間の食生活においてもリンは不足することはなく、むしろ摂り過ぎが問題となっている栄養素の一つです。リンが多く含まれているのは食品添加物や加工食品などです。
その為、添加物や加工食品が多い安価なキャットフードは控えたほうが良いでしょう。
たんぱく質を減らす
腎不全になるとたんぱく質を減らしましょうと言われます。
脂質・糖質・たんぱく質が三大栄養素ですが、この中で唯一たんぱく質だけが老廃物(尿素窒素)になるのです。この老廃物を体外に排出し除去するのが腎臓の働きです。
腎臓病になると老廃物を体外に排出することができなくなってしまうので、老廃物が血液中に多く残り全身の臓器へと悪影響を及ぼしてしまうのです。
猫はもともと肉食動物なので、バランスの良い良質なたんぱく質を摂取することが大切です。(猫は肉食なので、主に肉です)
良質なたんぱく質はたんぱく質の量が多いので少量で良いとされています。
メモ
市販の安いキャットフードの多くは、4Dミートと呼ばれる質の悪い肉が使われており、私たち人間が食べることのできない肉が主成分になっています。それを加工するために更に添加物が山盛り。これでは猫の腎臓病を早めているといっても過言ではありません。
オメガ3脂肪酸の摂取を強化する
オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸、EPA、DHA)には高血圧や酸化ストレスを軽減する作用があるので、腎機能障害の進行抑制が期待できます。
症状が現れてから気をつけるのではなく、子猫の頃から食事ケアで腎臓に余計な負担をかけない配慮がとても大切です。
猫が長生きするキャットフードランキング
1位 ネスレ ピュリナ ワン キャットフード
ネスレのピュリナワンは猫ちゃんの年齢や状態に合わせて種類が豊富なのが素晴らしいです。
他のプレミアムキャットフードに比べて値段も安くコスパが良いので続けやすいのも嬉しいですよね。
「優しく腎臓の健康サポート 11歳以上 チキン 2.2kg」などはカルシウム1.0%、リン0.9%とリンとナトリウムの量が少ないキャットフードの一つです。
また大手のネスレから発売されていることや、保証成分、その他含有成分、原材料もきちんと明記されていることが信頼性の高い証拠でもあります。
2位 シンプリーキャットフード
動物愛護先進国イギリスで生まれたシンプリーキャットフード。動物栄養学者と共同開発したプレミアムキャットフードで、なんど英国王室エリザベス女王に表彰された実績もあるほど。
全世界累計100万袋以上売れている「猫を長生きさせたないならシンプリーキャットフード」です。
成分分析値もきちんと全て公開されており好感が持てますよね。ベースがサーモンやニシンなのでオメガ3脂肪酸もきっちり摂ることができます。
これ以上に猫の長生きに向いたキャットフードはないと自信を持って言えるほど素晴らしいキャットフードになっています。
3位 ねこはぐ
全て人間が食べられる食材かつ国産という極上品質のキャットフード。添加物も一切不使用の長生きキャットフードです。
栄養バランス・安全性・嗜好性の全てを満たしているとのことで獣医師も推奨しています。グレインフリーではありませんが、少量の穀物は必要とされています。1位のシンプリーキャットフードは穀物の代わりにさつまいもが含まれています。
ねこはぐの素晴らしいところは食いつき率が93%と非常に高いことです。猫の健康のことを考えてプレミアムキャットフードを買ってみたけど、食いつかなくて結局野良猫の餌になったとか、今晩の旦那のツマミになったという話はよく聞きます。ねこはぐならその心配もほとんど杞憂に終わるでしょう。
リン値とカルシウム値が表示されていないのが気になります。
猫を長生きさせるためのキャットフード選びのコツ
キャットフードを選ぶということは、猫の毎日の食事を決めるということですから、なるべく長く、それこそ猫ちゃんが生きている間はずっと良質なものを与えないといけません。
ネスレのピュリナワンキャットフードはコスパも良いので誰でも続けやすいという点が1位の理由ですね。コスパは悪いですが原材料や成分などはシンプリーキャットフードやねこはぐのほうがグレードが一つ上なのは間違いありません。
ただ大切なのは良質なキャットフードを与え続けることですから、自分のお財布と相談して長生きできるキャットフードを選んでみてください。
キャットフード以外で猫を長生きさせる方法
猫の寿命を延ばすために大切なことは腎機能の維持ですが、もちろんそれだけではありません。
以下の記事で猫の寿命を延ばす方法を考察しているのでぜひご一読ください。