筆者はあくまでも趣味でボイストレーニングを習っていただけなので、間違った知識なども多々あると思います。紹介している動画先とは全く関係ありません。恐れ入りますが、その点をご了承の上、有識者の方はコメント欄からご指摘ください。
著作権的に大丈夫なのか分かりませんが、YouTubeの引用なので、元が削除されたら消えてしまいます。
自分探しの旅に出ても見つからない(よ)
（よ）の部分がmid2D（レ）で、男性の一つ目の喚声点といわれています。
あのSMAPのキムタクの声が裏返るなんて…と思うかもしれませんが、それだけ男性にとってここから先は難しい音域なわけです。
声が裏返ることを「フリップする」と英語・専門用語では言います。フリップにはそのまま、ひっくり返るという意味もありますし、（音域）が素早く動くという意味もあるそうです。
mid2D付近の音域が、男性は裏返りやすくなると言われています。
声が裏返る原因
声が裏返る原因で調べると、
- 過剰な負担が掛かるから
- 喉が上がっている発声だから
という指摘などがありますが、これは半分正解で半分間違いだと思っています。
なぜなら、このキムタクの発声状態において声が裏返っている原因は、地声を張り上げて声帯に過剰な負担がかかっているとは思えないからです。
キムタクの声が裏返った原因は、どちらかというと地声を出すための筋肉が使われなさすぎたが正解になるわけです。
つまり、声が裏返る原因は「地声の筋肉と裏声の筋肉の受け渡しがスムーズでない」ことが原因なのではないでしょうか。
人によって声が裏返る原因は様々で、mid2Dより下の音域で裏返ることもあれば、地声のまま張り上げていって限界までいって声帯を話してハァ～と弱々しい裏声になってしまうケースもあります。
そもそも発声状態が熟練している人はその限界というのもミックスボイスで引き上げられるので一概に限界という言葉は使えませんが…。
限界までいって裏返るのはこの動画のサンプルが分かりやすいですね。フリップして地声から一瞬で裏声になってしまってるのがわかると思います。
1DのボーカリストLouisの声が裏返ってます。曲名はOne Direction – Over Againです。
「Tell me with your mind（hiA)ラ」からスタートするので、一般男性で歌いこなすのはほぼ無理なパートだと思います。
このように喉の状態をミックスボイスの形に持っていくのは本当に難しいことがわかります。
声が裏返らないようにするトレーニング
声が裏返らないようにするには、まず自分の声の状態を知ることが大切です。
どの音域で裏返るのか？フリップするときに声帯を離しているのか、それとも地声の筋肉の使い方が弱いだけなのか？
キムタクみたいな方はもう少し地声を強く出す練習をしてください。
Louisみたいな裏返り方をする人は少し地声を弱くする必要があると思います。
そもそもhiAまで出せるということは少なからずミックスできている状態にあるので、力まずにナチュラルな発声（低音を出すのと同じぐらいの負荷）で出せるようにトレーニングする必要があります。
VTCのエクササイズ動画がすごく参考になるのでお勧めです。キムタク系ならネイ、Louis系ならウィーやネイがいいのではないでしょうか。